2021年4月9日北海道告示

議案
2021年第1回定例道議会第39号(北海道道の路線の認定に関する件)。2月25日提出。
議決
2021年3月24日、建設委員会審査。同日の本会議で原案どおり可決。
令和3年4月9日北海道告示第10578号(道道の路線の認定)
整理番号路線名起点終点重要な経過地道路法該当号
1181新八雲停車場線(仮称)二海郡八雲町新八雲(仮称)停車場二海郡八雲町春日(道道八雲北檜山線交点)5

告示について

年度替わりの認定日は3月30日~4月1日が圧倒的に多く、4月5日以降にずれ込むのは1979年の4月17日以来です。

新幹線駅に接続する路線認定は、新函館北斗停車場七飯線に次いで2例目となります。

仮称・新八雲駅について

※内容は本稿公開時現在です。新駅関連の内容は計画であり、今後変更される可能性があります。

新函館北斗駅を出ると間もなく渡島トンネル(延長約32.7km)に入り、続いて二股トンネル(1,530m。2021年3月31日貫通)・磐石トンネル(約6.7km)・野田追トンネル(約8.2km。2021年3月20日、一部崩落を確認)を抜け、新八雲駅を含む約 5.5km の明かり(地上)区間を経て、立岩トンネル(約17km)に入ります。

明かり区間の大半は高架や橋梁で、野田追トンネル出口に盛土と切土、立岩トンネル入口に盛土が計画されています。

仮称・新八雲駅は盛土で計画されていますが、八雲町は高架駅を要望しています。ホーム長は10両編成に対応可能な 263m で対向式2面2線。また駅近くに、盛土構造による保守基地建設が予定されています。

駅前周辺の土地利用について八雲町は、次のように規定しています。

新駅周辺は、現状で酪農地域であることを活かし、交通結節点としての機能、道南北部の拠点としての機能に留意しつつも、開発を必要最小限にとどめ、現状の牧歌的風景を売りに出来る土地利用とする。

駅前広場と駐車場は駅舎中心より長万部寄りにずらして配置し、102台分の駐車スペースを確保、さらに102台分を予備スペースとして確保します。面積は駅前広場に約4,500㎡、駐車場に約2,500㎡(+予備スペース約2,500㎡)です。極力コンパクトに整備し、民間事業等の誘致は「牧歌的風景を売りに出来る施設」を条件にしています。駅前広場から、牛が見られるかもしれません。

新八雲停車場線(仮称)となる駅へのアクセス道路は、道路構造令による区分が3種3級、幅員は車道6m+両方向に路肩1.25m、起点→終点方向に歩道3.5m、計12mを想定しています。駅前広場を含めた総延長は 200m 台になる見込みです。また八雲町中心部への八雲北檜山線の整備を北海道に要望しています。

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国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より。
写真A・2012年6月26日撮影。北海道新幹線の仮称・新八雲駅建設予定地周辺。おおよそ楕円の範囲に駅が建設される。八雲町は、仮称・新八雲駅の乗降客数を552人と推計している。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミングし、約50%に縮小。縮尺は1万分1。
参考文献
  • 「北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)建設工事の概要」(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構北海道新幹線建設局。2019年10月17日)
  • 「北海道新幹線新八雲(仮称)駅周辺整備構想」(八雲町新幹線推進局。2016年12月)
  • 「北海道新幹線新八雲(仮称)駅周辺整備基本計画」(八雲町新幹線推進局。2019年3月)
  • 「第2回北海道新幹線新八雲(仮称)駅周辺整備推進会議資料」(八雲町新幹線推進局。2020年10月14日)
  • 「令和2年度第1回(通算第2回)北海道新幹線新八雲駅周辺整備推進会議 議事録」(同上)