正おにぎり型道道標識写真集

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貴重な保管

旭川市に「正おにぎり型道道標識」が保管されている、との情報が寄せられました。

問い合わせたところ、事実と判明しました。ご厚意により、写真をご提供いただきました。

ご協力いただいた国策共栄株式会社様に、深く感謝申し上げます。

写真1。瑞穂旭川停車場線の旧標識(国策共栄株式会社提供)。
写真1。一般道道・瑞穂旭川停車場線の正おにぎり型道道標識。相当に錆びており、一部文字が抜け落ちている。
写真2。瑞穂旭川停車場線の旧標識(国策共栄株式会社提供)。
写真2。背景を変え、やや引いた画面。色褪せも進んでいる。所々に、本来の色が残る。
写真3。旧標識の裏面(国策共栄株式会社提供)。
写真3。納入年月から、現在の標識制定前とわかる。製造会社名が書いてあるのも貴重だ(写真1~3は国策共栄株式会社提供)。

写真1~3は、1967年に納入されました。錆により一部文字が消えていますが、全体の形が崩れていないのはうれしいことです。

製造会社名に注目してください。「国策パルプ工業(株)」と書いてあります。旭川工場で製造していたそうです。なぜ製紙会社で道路標識の製造を始めたのか、不思議です。1971年4月より製造部門が国策共栄へ移管され、1973年2月には営業部門も引き継ぎ、現在に至ります。国策パルプ工業は、現在の日本製紙です。

国策共栄は1946年1月設立の「国策パルプ旭川工場生活協同組合」を前身とする会社で、かつてはストアやガソリンスタンドを経営していました。1990年代に両部門から撤退し、標識部門が主力となっています。

ペンケ下川停車場線・標識の変化

生きている正おにぎり型道道標識でもご紹介した、ペンケ下川停車場線起点の標識をご提供いただきました。本欄で掲載いたします。

2000年・2010年

2000年は文字の腐食がそれほど進行しておらず、「道」「ケ」以外は文字が識別できる状態です。現状と比較する上で、非常に貴重な一枚です。10年後の2010年は文字が読めなくなっており、標柱の錆が目立ちます。

写真4。2000年秋撮影、ペンケ下川停車場線の標識(あいろさん撮影)。
写真4。ペンケ下川停車場線起点の標識は、路線名の文字が識別できる状態にあった。2000年10月7日、あいろさん撮影。撮影地 上川郡下川町班渓
写真5。2010年春撮影、ペンケ下川停車場線の標識(成瀬健太氏撮影)。
写真5。独特のおにぎり型は崩れていない。2010年5月3日、成瀬健太氏撮影。撮影地 上川郡下川町班渓

2011年

正おにぎり型道道標識は、2011年も無事であることが確認できました(追記・2015年現在も無事)。起点付近は未舗装で立ち入る人もいないからか、除雪されていません。末永く残ってほしいものです。もっとも保証はないので、写真に収めたい方はお早目に訪れておいた方がよいでしょう。

写真6。2011年春撮影、ペンケ下川停車場線の標識(YAMAさん撮影)。
写真6。標識は2010年度の冬を耐え抜いた。おにぎり型をとどめている。撮影地 上川郡下川町班渓
写真7。2011年春撮影、ペンケ下川停車場線の標識(YAMAさん撮影)。
写真7。標識のある場所は除雪の対象外である。標識を延命させた一因かもしれない。写真6・7は2011年4月4日、YAMAさん撮影。撮影地 上川郡下川町班渓

写真をご提供いただきました、あいろさん・成瀬健太氏・YAMAさんに感謝いたします。