国道の場合、指定区間は国土交通省地方整備局または北海道開発局。指定区間外は都道府県。
都道府県道は各都道府県または政令市。市町村道は各市町村。
道路管理者が管理する道路の範囲を、明確にするためです。
市街地を除き、敷地の幅員は必ずしも車道(+路肩・路側帯+歩道)の幅と一致しません。道路の保全上必要な範囲を、敷地に含めるケースがあります。築堤を支える斜面や、落石・雪崩を防ぐ柵や擁壁などが該当します。告示内容により数十~数百メートルの幅員があっても、幅広の車道があるとは限りません。
以下のケースに該当する道路管理者は、重複する道路の管理者に通知すること。


例えば、A-B-C間で国道と重複する都道府県道があるとします(図1)。その後、国道がB地点を経由しない新ルートへ区域変更し、B地点経由は都道府県道へ降格しました(図2)。
旧国道は都道府県道として区域を決定していない場合、廃道とみなされます。回避するには、都道府県もしくは政令市がA-B-C間を区域決定し、告示しなければ引き継がれません。
ルートを策定するだけでは、重複区間は成立しません。既存の道路に重複する区域を決定して、初めて発生します。したがって、重複区間の区域決定を省略してはいけないといえます。
重複区間とは、異なる路線が重なり合っている状態です。各々を一本の線・別個の存在としてとらえ、区域を決定する必要があります。