図4。登別港線の路線図。青色の区間は旧国道(灰色の区間は通行不可)。赤色は1995年に道道へ編入された。マーカーをクリックすると、該当地点の情報を表示します。 旧国道起点を拡大 旧国道終点を拡大 初期画面へ
市道交点より先は、一般国道36号の旧ルートです。岬に近い蘭法華トンネルは延長 117m、1932(昭和7)年完成とされ道道最古です。並行するJR室蘭本線のトンネルは1980年10月の電化を前に新しく掘削された一方、道路トンネルの改築は具体化に至っていません。
トンネルを避け、富浦市街地の背後を切り通しで抜ける現ルートは、「富浦バイパス」の名称で建設されました。
告示では、1971年8月13日にルートが切り替わりました。旧道と現ルートは、現在の幸町5丁目で合流します。築堤で分断している箇所を除き、旧道は今なお痕跡が残っており、大半は通行可能です。
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写真B・1976年10月5日撮影。旧国道の跡が、センターラインもハッキリと認識できる。道道昇格後、交差点の形状が変更された。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は1万分1。
「富浦バイパス」の告示を掲載します。
区間 登別市登別町116番の39から
同市富浦町5番の93まで変更前後別 敷地の幅員 延長 前A 7.60m ~ 42.00m 3.143km 後A 7.60m ~ 42.00m 3.143km 後B 11.50m ~ 108.00m 3.150km 備考 上記A及びBは、関係図面に表示する敷地の区分をいう。
区間 登別市登別町116番の39から
同市富浦町5番の93まで変更前後別 敷地の幅員 延長 前A 7.60m ~ 42.00m 3.143km 前B 11.50m ~ 108.00m 3.150km 後B 11.50m ~ 108.00m 3.150km 備考 上記A及びBは、関係図面に表示する敷地の区分をいう。
区間 供用開始の期日 登別市登別町116番の39から 同市富浦町5番の93まで 昭和46年8月13日
写真5・写真7の標識が交差点から離れているのは、一般国道36号と長い重複区間を有していたからです。その後の信号機設置と交差点の線形変更を経て、2010年に境界が国道寄りとなったのに伴い、標識も交点直前のカーブへ移設され、写真は過去の風景となりました。
標識移設前と移設後のドライブ動画です。いずれも、富浦町から虎杖浜へ走行しています。
2009年1月25日・polestar24.jpさん撮影。移設前。
2017年6月下旬・doradounaiさん撮影。移設後。
登別港線は幅員が狭く、スピードは出せません。全区間にわたって歩道の設置がなく、路肩も狭いため、自転車や徒歩での通行は要注意です。また蘭法華トンネル東側の分岐点は、道道⇔市道が優先道路です。登別漁港から進んだ場合、道道に一時停止の標識があります。
前編に掲載した1995年の告示のうち、昇格区間の内容を再掲し、重複延長を変更した告示を掲載します。
区間 変更前後の別 敷地の幅員 延長 国道等との重複区間 登別市登別港町1丁目1番2地先から
登別市富浦町2丁目2番1地先(一般国道36号交点)まで後2 8.00m から 33.00m まで 3,602.75m 一般国道36号重複 L = 215.55m
区間 敷地の幅員 延長 国道等との重複区間 登別市富浦町2丁目6番9地先から
登別市富浦町2丁目2番1地先まで23.00m から 46.00m まで 151.05m 一般国道36号重複 L = 30.00m