居辺本別線は上士幌町の一般国道241号交点から居辺(おりべ)を南→東→南へ進み、本別町に入り上押帯(かみおしょっぷ)から美蘭別(びらんべつ)を経て、西勇足(にしゆうたり)の本別士幌線交点までを、延長約29kmで結んでいる。
本稿は全3回に分け、本別町美蘭別で実施された道道のルート変更を取り上げたい。以前ブログに書いた「居辺本別線・隘路改良」の増補改訂版である。このうち2003年のルート変更区間を前編、2013年に開通した美蘭別大橋を後編とした。
丘の東斜面を沿う、写真AのA地点→F地点は2002年に着工され、翌2003年11月28日に供用を開始した。順調に推移した工事は、完了までに10年を費やすことになる。
ここでは旧道を中心に写真で紹介する。なお本稿では終点→起点方向に記述する。
写真A・本別町上美蘭別周辺。赤の線は町道へ移管された旧道道、青の線は廃道になった旧道道を表す。マーカーをクリックすると、該当地点の情報を表示します。 加筆の線を非表示 マーカーを非表示 初期画面へ
増補改訂版公開に際し、匿名さん(本稿では「ツイッターフォロワーさん」とします)より写真をご提供いただきました。お礼申し上げます。
区間 変更前後の別 敷地の幅員 延長 国道等との重複区間 中川郡本別町美蘭別445番3地先から
中川郡本別町美蘭別388番1地先まで前1 12.00m から 31.14m まで 1,293.00m 同上 後1 12.00m から 31.14m まで 1,086.00m 同上 後2 16.67m から 75.07m まで 1,086.00m
区間 供用開始の期日 中川郡本別町美蘭別445番3地先から 中川郡本別町美蘭別388番1地先まで 平成15年11月28日
区間 変更前後の別 敷地の幅員 延長 国道等との重複区間 中川郡本別町美蘭別445番3地先から
中川郡本別町美蘭別388番1地先まで前1 12.00m から 31.14m まで 1,293.00m 同上 前2 16.67m から 75.07m まで 1,086.00m 同上 後2 16.67m から 75.07m まで 1,086.00m
![]()
写真B・2000年7月10日撮影。改良工事開始前で、丘を越える砂利道は居辺本別線最後の未改良区間だった。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は3万分1。
![]()
写真C・2002年9月19日撮影。改良工事中で、写真Bと比べて建設ルート周辺の樹が伐採されている。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は3万分1。
![]()
写真D・2004年7月30日撮影。旧道と新道の接続部分が、T字路で交差するよう改められた。廃道となった砂利道はほぼそっくり残っている。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は3万分1。