道道伊文政和線、政和側の事実上の行き止まり。冬季閉鎖が解けたので行ってきました pic.twitter.com/IW1YUXrKew
— 天羽ミズホ@金曜日南セ19b (@mzh_mrssndn) 2019年4月13日
2019年4月の状況。3枚目の写真に注目したい。転回スペースより先は、通行不可にしているのだろう。
1922(大正11)年に木橋として完成した政和橋は、当時の幌加内村で雨竜川に架けられた初の橋梁です。
1933(昭和8)年に一度架け替えられ、1948年に破損したため吊り橋へ改修されました。その後1960年に総工費320万円を投じ、新たな吊り橋に架け替えられます。7月1日着工、10月24日に竣工した橋は全長 78m・幅 2.5m で、荷馬車が通行できる強度を備えていました。雨竜川の東側、図1や図2で「大学四号」の表記がある政和第四自治区で暮らす人は一時、100名を超えていました。
西暦年 | 世帯数 | 人口 | ||
---|---|---|---|---|
合計 | 男性 | 女性 | ||
1950 | 28 | 176 | 不明 | 不明 |
1955 | 19 | 132 | 69 | 63 |
1960 | 18 | 123 | 64 | 59 |
政和第四自治区は1964年1月、対岸の政和第一自治区へ統合されました。同年12月、政和地区の大学演習林農地が関係農家12戸に解放されています。
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写真A・1978年7月21日撮影。伊文政和線の沿線や「大学四号」地域に家屋が残っていた。三日月湖の痕跡もみられる。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング・42%に縮小。元画像の縮尺は1万5千分1。
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写真B・2001年6月16日撮影。雨竜川改修に伴って政和橋が架け替えられ、左岸沿いの町道も付け替えられた。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は4万分1。
政和橋はその後、1975年に幌加内町が470万円をかけて改修したものの老朽化し、強度が時代にそぐわなくなっていました。
幌加内町は、政和橋の架け替えを北海道へ要望します。1980年代から始まった雨竜川の政和地区流路改良事業に合わせ、1981年には地質調査が行われます。1982年3月の町議会で、新しい橋の位置が決まる見込みと当時の町長は報告しました。
雨竜川の改修が優先された影響で、政和橋の工事は1991年より開始されます。1992年は上部を製作し、1993年に架設・舗装工事を行いました。旧橋よりも下流側に架設されています。
区間 変更前後の別 敷地の幅員 延長 国道等との重複区間 雨竜郡幌加内町字政和第一7944番地先から
雨竜郡幌加内町字政和第一5322番3地先まで前 4.18m から 18.00m まで 787.00m 同上 後 8.00m から 28.20m まで 751.00m