渚滑線が現役の地形図

国土地理院発行の5万分1地形図「滝上」は、貴重でお得な1枚です。

鉄道が廃止されると、数年以内に鉄道を削除・修正した地形図が発行されます。地形図によっては、全面的に修正します。1990年代までに廃止された鉄道路線の現役時代を描く現行地形図は、1枚だけです。

それが、5万分1地形図「滝上」(1975年編集)です。発行以来、2008年現在で12刷を重ねています。

旧国鉄渚滑線は1985年4月1日に廃止されました。廃止から20年以上を経た今でも、現行の地形図に描かれています。奥東仮乗降場から終点・北見滝ノ上駅までが掲載範囲で、一般国道273号と交差する踏切が3か所ありました。

5万分1地形図は、2万5千分1地形図を基に編集されます。「滝上」の場合、「中宇津々(なかうつつ)」・「北見滝下(きたみたきのした)」・「欝岳(うつだけ)」・「滝上」の4枚を参考にします。このうち旧渚滑線沿線の「北見滝下」と「滝上」は廃止後の1987年・2001年に修正され、渚滑線が図上から消えました。また「中宇津々」は2015年に、「欝岳」は2008年に新版が発行されています。現行の5万分1地形図「滝上」は、1973年測量・1974年修正測量の2万5千分1地形図から編集されています。1980年代末に新版が発行されなかったのは不思議です。

5万分1地形図「滝上」にはこのほか、次の廃校が描かれています。

  • 紋別市立和訓辺小学校
  • 紋別市立宇津々小学校
  • 紋別市立立牛小学校
  • 滝上町立札久留小学校

また、滝上市街を通る一般国道273号のルートが現在と異なっています。

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  • 地形図
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5万分の1地形図「滝上」(昭和50年編集)を約2.1倍に拡大。
図1。滝上町の中心部。5万分1地形図「滝上」(1975年編集)を約2.1倍に拡大。
5万分の1地形図「滝上」(昭和50年編集)を約2.1倍に拡大。
図2。紋別市上渚滑町和訓辺。5万分1地形図「滝上」(1975年編集)を約2.1倍に拡大。

廃線跡や廃校跡の探索をされている方は、ぜひ5万分1地形図「滝上」をご購入されてはいかがでしょうか。1970年代中頃の情報が詰まった地形図を、税込356円で入手できるので大変お得です。

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