1981年

1981年2月17日北海道告示

昭和56年2月17日北海道告示第296号(道道の路線の認定)
整理番号路線名起点終点重要な経過地道路法該当号
994中春別俵橋線野付郡別海町中春別標津郡中標津町字俵橋6
995東藻琴豊富線網走郡東藻琴村網走郡美幌町字豊富6
996上渚滑原野滝ノ上線紋別郡滝上町字上渚滑原野紋別郡滝上町字滝ノ上市街地6
告示について

東藻琴豊富線は約1か月後の3月13日、建設省告示第484号により開発道路の指定を受けました。

総工費72億円をかけた工事の末、1994年11月16日に全線が開通します(同年11月17日付『北海道新聞』)。なお北海道公報の供用開始・官報の開発道路指定解除はともに1995年3月31日でした(北海道告示第455号・建設省告示第922号)。

実際の終点(一般国道243号交点)は美幌町字福住であり、計画の過程でルートが変更されました。指定区間の経過は、開発道路・東藻琴豊富線の指定区間をご参照ください。

昭和56年2月17日北海道告示第297号(道道の路線の変更)
整理番号新旧の別路線名起点終点重要な経過地道路法該当号
883宇津沢木線紋別郡興部町字宇津紋別郡雄武町字沢木6
883上沢木沢木線紋別郡雄武町字上沢木紋別郡雄武町字沢木6
937上雨紛台場線旭川市神居町上雨紛旭川市神居町台場6
937富沢台場線旭川市神居町富沢旭川市神居町台場6
告示について
両路線とも、起点を延長しました。

1981年7月23日北海道告示

昭和56年7月23日北海道告示第1631号(道道の路線の認定)
整理番号路線名起点終点重要な経過地道路法該当号
993札幌当別線札幌市(一般国道5号交点)石狩郡当別町1
告示について

起点の(一般国道5号交点)に違和感を覚える方がいらっしゃるかもしれません。

札幌当別線の起点は、札幌新道上の一般国道274号交点(東区北34条東27丁目)にあります。

結論から申しますと、認定当時の北34条東27丁目交差点は、一般国道5号だったのです。

ここで、札幌新道について触れます。

札幌新道は一般国道5号・同12号のバイパスとして計画・建設されました。告示から見た経緯が表1です。

当初は一般国道275号交点を境に、同5号と同12号に分かれていたのでしょう。現在の形になったのは、1981年12月19日からです。

筆者が所蔵する『全国総合道路地図帖』(東京地図出版。1982年4月発行)は、旧1級国道と旧2級国道を赤と茶で色分けしており、札幌新道は宮の沢から大谷地(一般国道12号交点)まで赤色です。一般国道5号・同12号として整備されたことを示しています。また『地図で見る札幌の変遷(注1▼)』(日本地図センター刊)の「1975(昭和50)年頃の2万5千分1地形図」では、東区東雁来町までの札幌新道の国道番号を「(5)」と表示しています。

表1 札幌新道の変遷
年月日建設省告示国道番号告示の内容
1968年7月23日第2002号5号手稲町字宮の沢から北34条東1丁目(告示に記載なし)までの区域を決定。
1971年8月2日第1314号5号北34条東1丁目から東区東雁来町(いずれも告示に記載なし。一般国道231号交点と同275号交点の間)までの区域を決定。
1971年11月11日第1832号5号手稲宮の沢から北34条東1丁目まで供用開始。
1973年12月14日第2511号5号東区北34条東1丁目から同区丘珠町まで、同年12月15日より供用開始。
1973年3月28日第654号12号東区東雁来町(告示に記載なし)から白石区大谷地までの区域を決定。
1974年5月13日第690号274号白石区大谷地(告示に記載なし)から同区上野幌までの区域を決定。
1975年1月9日第5号5号東区丘珠町から同区東雁来町まで、同年1月10日より供用開始。
1979年11月15日第1712号12号東区東雁来町から白石区米里まで、同年11月16日より供用開始。
1980年12月13日第1906号12号白石区北郷3条11丁目から同区大谷地まで、同年12月15日より供用開始。
1980年12月13日第1906号274号白石区大谷地内で、同年12月15日より供用開始。
1981年11月25日第1864号12号白石区米里から同区北郷3条11丁目まで供用開始。
1981年11月25日第1864号274号白石区大谷地から同区上野幌まで供用開始。
1981年12月19日第2027号 第2028号274号起点の位置を白石区厚別町旭町433番58から、東区北34条東1丁目753番8へ変更(一般国道5号・同12号より札幌新道の指定路線を変更)。
1985年12月12日第1739号274号起点の位置を東区北34条東1丁目753番73へ変更。
表1の注記事項
  • 供用開始の期日は、告示と一致しない場合もあり得ます。
  • 地名・地番はすべて、札幌市内および当時のものです。ただし、告示の「雁来町」を「東雁来町」に変更しました。一般国道275号交点付近は、現在の東雁来に含まれるからです。
注1

地形図から都市の歴史・変貌を読み解くシリーズとして、全国主要都市を紹介する刊行物。5万分1または2万5千分1地形図数葉を、都市主要部と周辺が収まるよう1枚にまとめたものです。明治・大正・昭和30年前後・昭和50年前後・平成の地形図を収録しています。

北海道の都市では1994年に『地図で見る札幌の変遷』、2002年に『地図で見る旭川の変遷』が刊行されました。

昭和56年7月23日北海道告示第1632号(道道の路線の廃止)
整理番号路線名起点終点重要な経過地道路法該当号
367石狩太美停車場線石狩郡当別町石狩太美停車場石狩郡当別町字太美(道道当別石狩線交点) 注1▼5
告示について

終点が「当別町字太美」とある点から、当別市街へ向かう札幌当別線とルートは重ならないと考えました。

1979年8月24日の北海道告示第2865号では、終点位置を当別町字獅子内1123番5地先(一般国道337号交点=当時)としています。1981年4月1日現在の道路現況調書によると、実延長は 1,833m です。JR石狩太美駅から一直線に北へ進む町道スウェーデン大通線の、岩見沢石狩線交点までの延長とほぼ一致します。これらの事実を総合すると、町道スウェーデン大通線が旧道道であったとみて間違いありません。

なぜ札幌当別線の認定と引き換えに石狩太美停車場線を廃止したのかは、定かでありません。

注1
当別石狩線1957年7月25日認定)は、路線再編で1972年2月4日岩見沢石狩線の一部となり、1975年4月1日より一般国道337号に昇格、道道は重複区間となります。2003年4月1日の北海道開発局告示第42号で国道は道央新道に一本化され、道道へ移管されました。

1981年12月28日北海道告示

昭和56年12月28日北海道告示第2667号(道道の路線の認定)
整理番号路線名起点終点重要な経過地道路法該当号
997落石厚床線根室市落石東根室市厚床6
告示について
落石厚床線は、落石東から別当賀までの間が1982年3月19日建設省告示第675号により開発道路の指定を受けました。整備後、1987年3月31日建設省告示第872号により指定が解除されています。詳細は、開発道路・落石厚床線の指定区間をご参照ください。
昭和56年12月28日北海道告示第2668号(道道の路線の廃止)
整理番号路線名起点終点重要な経過地道路法該当号
832初田牛厚床線根室市初田牛根室市厚床6
告示について
落石厚床線と重複するための廃止です。