復刻版が発売されたこともあり、昭和30年代の時刻表は決して手に入りにくいアイテムではないでしょう。
ただ北海道内版時刻表となれば話は別で、希少性が大きくアップします。最大の魅力は次の二点です。
先日、天北栄仮乗降場の記事を読んでくださった方より、1963(昭和38)年9月発行の道内版時刻表からデータを一部提供していただきました。本稿では、天北線と歌登町営軌道、宗谷バスの小頓別-北見枝幸の時刻をご紹介します。
1965年に廃止された天北栄と、1967年に廃止された北頓別仮乗降場の時刻が掲載されています。翌10月1日に恵北駅と改めた「幕別駅」最後の時刻表でもあります。また音威子府村は、同年4月1日より常盤村から現村名へ変更しました。
いただいたデータを基に作成した画像が図2・図3です。
天北栄には下り4本、上り5本が停車していました。果たして周辺に住民はいたのか、利用客がいたのだろうか。
当時の急行「天北」に1等車(現在のグリーン車)が連結されておらず、小頓別は通過扱いでした。昭和40年代に入って間もない頃に、小頓別停車が実現したらしい。
小頓別からは歌登町営軌道のほか、宗谷バスが枝幸まで路線を持っていました。天北線の普通列車と接続を図っています。
下の時刻表も1963年9月現在です。ご覧いただくとおり、午前の小頓別発を除いて、簡易軌道とバス2.5往復はほぼ同じダイヤ、ともに所要時間35分です。
小頓別-歌登のキロ程は簡易軌道16.2km、宗谷バス16.1km。簡易軌道の運賃は100円、宗谷バスの運賃は不明ですが同額と考えられます(ちなみに小頓別-北見枝幸はキロ程35.6km、運賃210円。北見枝幸-歌登は19.5km、120円)。
| 小頓別発 | 1012 | 1307 | 1541 | 1825 | 2107 |
|---|---|---|---|---|---|
| 歌 登 着 | 1047 | 1342 | 1616 | 1900 | 2142 |
| 小 頓 別 発 | 805 | 1305 | 1550 | |
|---|---|---|---|---|
| 歌 登 発 | 740 | 840 | 1340 | 1625 |
| 北見枝幸着 | 815 | 915 | 1415 | 1700 |
| 歌 登 発 | 700 | 1200 | 1450 | 1730 | 2020 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小頓別着 | 735 | 1235 | 1525 | 1805 | 2055 |
| 北見枝幸発 | 630 | 1130 | 1420 | 1700 |
|---|---|---|---|---|
| 歌 登 発 | 705 | 1205 | 1455 | 1735 |
| 小 頓 別 着 | 740 | 1240 | 1530 |